Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究は低摩擦型を含む舶用防汚塗料の実船摩擦抵抗を定量的に推定する手法を示すとともに,塗膜粗面の幾何形状パラメタと実船摩擦抵抗を関連付けることを試みるものである。低摩擦型塗料を開発するにあたって重要な問題は二つである。一つは,「どのよう」な塗料がより摩擦抵抗が低いのか,もう一つは,その塗料を実船に用いた場合,既存の塗料に比べて摩擦抵抗が「どれだけ」下がるのか,である。この二つを明らかにすることで、任意の塗料の実船摩擦抵抗を算定する手法を開発し、低摩擦型塗料の効果による実船のEEXI値の低減量を定量的に推定可能とすることを目的とする。