Project/Area Number |
23K26342
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Project/Area Number (Other) |
23H01648 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 25020:Safety engineering-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
五福 明夫 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 特命教授 (20170475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福森 聡 香川大学, 創造工学部, 講師 (00756710)
中澤 篤志 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 教授 (20362593)
水原 啓暁 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (30392137)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥9,230,000 (Direct Cost: ¥7,100,000、Indirect Cost: ¥2,130,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 対応操作支援 / 認知状態 / 工業プラント / 認知的混乱 / 認知実験 / 脳波計測 / 運転員支援 / 緊急時運転支援 / 生体情報計測 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,1) 運転員の認知状態の推定手法,および,2) 運転員の認知状態推定結果を踏まえた対応手順情報の運転員への適切な表示手法を研究項目とし,以下の研究目標を設定する. 一般に人間は,情報取得,取得情報の理解,行動目標を考慮した判断の認知過程を経て行動するとされている.そこで,運転員の認知状態推定手法の開発では,1-a) 冷静な判断ができない認知状態のレベル分類,1-b) レベルに応じた認知状態を発生させることができるタスク開発,1-c) 装着が負担とならない観点から,生理指標として心拍と脳波、また眼鏡型デバイスによる視線の計測による,認知状態分類手法の開発をサブ目標1とする.
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Outline of Annual Research Achievements |
人間が物事を認知する際には情報取得、理解、判断の段階がこれらの順に進む。前の段階が正常に機能しないと次の段階も正常に行われないと考えられることから、人間の認知状態を4段階(例:1. 情報取得が正常でない状態や2. 情報取得は正常であるが理解が正常でない状態、3. 情報取得と理解は正常であるが判断が正常でない状態、4. 全ての段階が正常である状態)に分類した。上記の1から3は認知的混乱状態と考えられるが、本研究では主に状態3を対象とすることとした。 認知的混乱状態の生起方法を検討し、1) 2つのレベルの認知的コンフリクトを発生させるMulti-Source Interference Task (MSIT:ディスプレイに表示された3つの数字を見ながら3つのキーのいずれかを押すタスク)を選定するとともに、2) Maze Game Task(MGT)を再構築した。MSITに対しては、Psychopyを用いて実験環境を構築した。また、認知状態を計測するためにengagementと呼ばれる動機づけの概念に着目して、感情,行動,状態,認知の4つの観点でengagementを測定し、再構築前の迷路タスクとengagementの関係について明らかにした。一方、MGTに関しては、タスクの難易度を変化させたときの被験者の反応に対する反応時間およびEEGを調査したところ、中間的な難易度の場合にエラー発生時の反応時間が長くなった。またタスク実行中の被験者の脳波は、極端な混乱状態と平易なタスクの実行状態では類似していた。 実際のプラント運転の現場での脳波計測を考慮して、無線通信可能な脳波計の選定を行うとともに、電磁シールドルーム内において実際の脳波計測を実施した。また、有線接続で基礎実験に用いられる脳波計測装置を用いたときの脳波データとのクオリティの比較検討を行い、同等の検出力を有することを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の定年退職後の再就職(岡山県立大学の理事(副学長))により、研究代表者の研究時間が十分とれず、情報提示方法の検討があまり進展しなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者が岡山県立大学での職務(理事(副学長))に慣れてきたことにより、本年度は研究時間を確保できる見込みであり、機能モデルに基づいた対応操作手順を認知状態に応じた提示手法の検討を進める。
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