Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
TiO2膜上に細胞を播種し,紫外光をその背面から照射すると,細胞の接着を制御できる。本研究では,その細胞応答が,半導体表面で生じる電位変化,光電流やOHラジカルの発生等,どの現象に支配されているか,静電的な引力・斥力,接着タンパク質の変性による現象か,どのような経時変化を辿るのか等,その機序を明らかにする。その知見を基に,光応答型セラミック半導体への不純物ドーピング,ナローギャップ半導体膜の利用,半導体のヘテロ接合により量子効率の改善を試みる。最終的に,微弱光応答性を付与したセラミックス膜とタブレット端末を利用した新規な原理に基づく細胞の3次元造形手法を提案する。