Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
湿潤状態にある脳硬膜表面に接着して髄液や血液等の漏出を防止すると共に、水環境でも膨潤しない特性を持った脳外科用接着剤を創出する。ゼラチンにアルキル基を導入した疎水化ゼラチンが湿潤組織接着性を有する点、およびシクロデキストリン(CD)が可逆的に疎水性物質を包接する点に着目し、CD包接疎水化ゼラチン接着剤が硬化後、水環境でCDを放出することにより誘起される疎水性相互作用により、脳硬膜接着性と非膨潤性を実現する。接着剤成分の材料パラメータ制御およびラット背部皮下への埋入により、脳硬膜接着性、水環境での膨潤性および生体親和性・分解性を評価する。