Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究では、反応経路地図(RRM)という重み付きグラフに対してパーシステント・ホモロジー(PH)を適用し、RRM自身を特徴づける記述子を獲得することを目的とする。このような記述子は、組成の異なる反応系のRRM同士を横断的に比較する、といったこれまで考えられてこなかったRRMの高次元的接続を可能とする。このアイデアの有用性を検証するターゲットとして、組成の異なる金属ナノクラスターや典型的有機反応のRRMの比較分類を行う。さらにPHに基づきRRM間の類似度を定量的に表現することにより、反応系の機能(触媒活性など)や性質(反応様式など)といった実際の反応の特徴予測にまでつなげる。