Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
マイトトキシン(MTX)は,食中毒シガテラの原因物質のひとつであり,分子量が3422の巨大な梯子状ポリエーテル天然物である。強力なCa2+流入活性を示すため,Ca2+-チャネルやCa2+-ポンプなどの膜タンパク質が作用標的分子であると考えられている。しかし,MTXは天然から微量しか得られず,現存しているサンプルは極わずかであるため,生物活性発現機構は未解明のままである。本研究では,生物活性発現機構の解明を目指し,化学合成に基づいた構造活性相関研究を行う。すなわち,分子量がMTXの半分程度の部分構造の設計,合成,および生物活性の評価を行う。