Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
体液循環型の核酸、特にCTCとEVsはいずれも脂質膜の閉じた空間に細胞の特徴となる分子群を搭載して血中を循環しているため研究対象として非常に注目されている。高度な構造プログラミングが可能な核酸の性質を利用して、血中を循環するCTC、またはEVsを選択的に架橋することで、熟練の技術、高額な分析機器等を用いない簡便かつ低侵襲のがん診断法を提案する。血液、唾液、尿などを用いた低侵襲的なリキッドバイオプシーでがんを迅速かつ高精度で判定できれば、我が国の検診率の向上に寄与し、また予後を頻繁にモニターすることで治療法の決定・方針変更を早めることができ、がんによる死亡率を減らすことが期待できる。