Development of comprehensive soil education package for achieving SDGs.
Project/Area Number |
23K26806
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Project/Area Number (Other) |
23H02113 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 38010:Plant nutrition and soil science-related
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Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
小崎 隆 愛知大学, 公私立大学の部局等, 名誉教授 (00144345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 陽樹 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (30437941)
角野 貴信 公立鳥取環境大学, 環境学部, 准教授 (50511234)
豊田 鮎 香川大学, 農学部, 准教授 (50730800)
長尾 眞希 (浅野眞希) 筑波大学, 生命環境系, 助教 (80453538)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,720,000 (Direct Cost: ¥14,400,000、Indirect Cost: ¥4,320,000)
Fiscal Year 2027: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2026: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥7,280,000 (Direct Cost: ¥5,600,000、Indirect Cost: ¥1,680,000)
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Keywords | 土壌教育コンテンツ / 土壌教育普及 / SDGs / 学習パッケージ / 課題解決 / 土壌教育 / 環境教育 / 課題解決型ツール / 教育コンテンツ / 学習指導要領 / 学校教育 / 生涯教育 / 教材開発 / 普及・啓発 |
Outline of Research at the Start |
学校現場の教員や持続的開発に関わる実務者と連携して、学習指導要領に則り、かつ、現場で活用可能な課題解決型学習パッケージを製作し、その利用・普及法を開発する。すなわち、1)学習指導要領を批判的に評価し、SDGs達成に必要な学びを充実させるための基盤となる土壌の基本的性質や機能の項目を選抜・整備し、2)学校内外で教員・指導者が実際に活用でき、さらに、国際的な土壌教育ガイドラインに適合したコンテンツ(ガイドブック、資料集、ビデオクリップ他)を開発するとともに、3)それらを広く共有できるための情報交換プラットフォームを整備し、4)その教育効果の検証とフィードバックに基づきパッケージとして完成させる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はSDGs達成に必要な土壌教育の内容を、現行の学習指導要領に合わせて再構築し、小中学校および高等学校の各教科単元で利用可能な課題解決型学習パッケージを開発するとともに、学校生徒ならびに大学生・保護者などの市民を含めた学校内外体験型学習プログラムの改良を含めて整備することで、包括的な土壌教育手法を確立することである。 今年度は、研究代表者及び分担者計5名の他に森圭子(埼玉県立川の博物館)、丹羽勝久((株)ズコーシャ)、大澤俊介(世田谷区立城山小学校)を研究協力者に加えて研究を遂行した。まず、本研究が取り組むべき「課題1)持続可能な社会の創り手育成に必要な土壌教育の内容分析および学習体系の構築」に関して、土壌が有する主要な機能を理解させるため各教科の単元レベルでの学習コンテンツ開発の基盤となる教材開発方法の原案を作成した。次に、「課題2)土壌機能学習場面ごとの課題解決型学習コンテンツの開発」に関して、i)移動式展示用土壌標本の作製、ii)UVレジンを利用した土壌粒子標本法の考案、iii)泥だんご作り活動による学びの分析、iv)窒素循環を説明するための基礎情報としての有機肥料と化成肥料の肥効と環境への溶脱量分析、v)AI・DX教育環境下における表層土壌特性や作物生育予測のための衛星画像利用法の検討、vi)既存のビオトープを用いた効果的土壌教育法の検討、などを行った。 上記他のような研究成果に関して、その全体像と各論を「日本土壌肥料学会2023年度愛媛大会」、「日本土壌動物学会第45回大会」、「第16回東・東南アジア土壌科学連合国際会議」で発表し、研究の基本的な考え方や課題遂行のための具体的な方向性について議論するとともに、来年度開催予定の「国際土壌科学連合創立100周年記念国際会議」で本研究課題をテーマとした国際セッション提案の準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、1)持続可能な社会の創り手育成に必要な土壌教育の内容分析および学習体系の構築、2)土壌機能学習場面ごとの課題解決型学習コンテンツの開発、3)開発したコンテンツの評価および改良、4)開発コンテンツの普及法の開発、の4課題を実施する計画であるが、すでに課題1)および2)に着手し、その成果を国内外の研究集会(日本土曜肥料学会、日本土壌動物学会、東・東南アジア土壌科学連合国際会議、国際土壌科学連合)で積極的に公表・議論するのみならず、当該学会において本研究課題をテーマとしたシンポジウム/セッションを企画・提案するに至っている。また、上記の口頭(ポスターを含む)発表に加えて、成果の一部は既に国内外の研究雑誌(日本土壌肥料学雑誌、Soil Science and Plant Nutrition誌)の論文あるいは専門書(Sandy Soils(Springer社・2023))の章として出版されている。さらに、課題4)の主体である「(全国の学校教員を対象とした)普及活動」のモデルケースを実施すべく、場の選定(世田谷区立城山小学校のビオトープ)を終え、整備計画の検討を開始することができた。 以上のような理由から、上記のように判定した。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度以降は、本研究の「課題1)持続可能な社会の創り手育成に必要な土壌教育の内容分析および学習体系の構築」を精緻化するとともに、「課題2)土壌機能学習場面ごとの課題解決型学習コンテンツの開発」については、高い教育効果を期待でき、かつ、利用者が「娯楽」としても楽しみながら積極的に取り組める多様なアイデアを、国内外の活動と連携しつつ、生産する予定である。また、「課題4)開発コンテンツの普及法の開発」の舞台とすべく今年度の「世田谷区立城山小学校ビオトープ整備」を完了し、普及案の創作と試行を実施する。 研究成果の発表と出版・公表をより活性化するとともに、前述の計画通り、2024年5月中旬に実施予定の「国際土壌科学連合創立100周年記念国際会議」の一つのセッションとして「Development of Efficient Soil Education Scheme for Tomorrow」を本研究代表者・分担者・協力者がChairならびにCo-chairとして責任をもち提案・運営し、世界に分散している同様の研究テーマと取り組む多様な関係者に議論と意見交流の場を提供する。
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Report
(1 results)
Research Products
(13 results)