Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究では、NAD類縁化合物のひとつであり、高い商業価値を有するニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)の生産技術の開発に取り組む。NMN生合成に関わる好熱性酵素を組み合わせ、de novo合成とサルベージ合成が同時に進行するユニークなNMN生産酵素カスケードを構築する。熱安定性に乏しいNMNに対し、「壊れたら、また作る」という新たな発想に基づいた生産技術を提供する。また、本カスケードの鍵酵素ともなる高度好熱性ニコチンアミドホスホリボシル化酵素(NPRT)の取得のため、同酵素の探索と分子育種を行う。これにより、NADサルベージ合成経路の多様化を通じた好熱菌の温度適応機構の一端を明らかにする。