Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
これまで耐熱性酵素は熱に対し高安定性であることから、産業用・研究用酵素などとして注目を浴び、基礎研究から応用研究まで盛んにおこなわれてきたが、低温適応酵素の低温でも失活せず、相同的酵素よりも高活性な特徴は幅広い分野への応用利用の可能性が高いにも関わらず、そこまでに至っていない。これは低温適応酵素が一般的に低安定であると考えられているためである。ところが、 研究代表者らはいくつかの高安定な低温適応酵素を発見しており、『低温適応酵素は低安定である』という通説に疑問が生じている。本研究では、 独創的なアプローチによって、分子レベルでの酵素の構造ゆらぎ-活性-安定性の三者相関を正確に理解する。