Development of a highly sensitive evaluation technique for the potential risk and health-promoting effects of food paring
Project/Area Number |
23K26856
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Project/Area Number (Other) |
23H02163 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 38050:Food sciences-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤村 由紀 九州大学, 農学研究院, 准教授 (20390304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立花 宏文 九州大学, 農学研究院, 教授 (70236545)
三浦 大典 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (40532627)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,590,000 (Direct Cost: ¥14,300,000、Indirect Cost: ¥4,290,000)
Fiscal Year 2025: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2024: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
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Keywords | フードペアリング / 食品成分センシング / マルチオミクス解析 / リスク評価 / ポリフェノール |
Outline of Research at the Start |
本研究は、フードペアリングによる潜在的リスク・保健効果を高感度に捉えることができる革新的評価システムを創出すべく、「生体がポリフェノールなどの食品成分を感知して機能性を発現する仕組みの可視化戦略」と「毒性・炎症反応の早期・高感度評価技術」を組合せた全く新しい方法により、健康弊害リスクと保健効果がどのような仕組みで起こるのかを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、フードペアリングによる潜在的リスク・保健効果を高感度に捉えることができる革新的評価システムを創出すべく、[食品機能科学]の観点で独自に取組んできた「生体がポリフェノールなどの食品成分を感知して機能性を発現する仕組み(食品成分センシング機構)の可視 化戦略」と[疾患オミクス解析学]の観点で独自に開発してきた「毒性・炎症反応の早期・高感度評価技術」を組合せた全く新しいアプローチにより、健康弊害リスクと保健効果がどのような仕組みで起こるのか?の細胞内分子実体の解明を試みることを目的としている。本研究成果は、食品の二面性を捉える新たな評価体系の創出に寄与すると共に、多成分混合系である食品の摂取がなぜ保健効果や健康弊害をもたらすかの根源的な理解に資するものである。 本年度の研究成果としては、ペアリング候補成分の選定を行うために、単独では効果を示さない EGCG の毒性を誘導できる有用な候補成分のスクリーニングを肝細胞毒性評価系(生体での挙動を模倣させるため、EGCGによる活性酸素毒性の低減化処理を行なった細胞系)にて試みた。実際に、メタボロミクス解析技術の一つであるメタボリック・プロファイリング法での有用性が示されている代表的な茶品種の抽出物ライブラリーを成分量比バランスに基づいて選抜し、毒性を示さない濃度のEGCGを含む抽出物濃度で細胞毒性を誘導する品種(抽出物)ならびにそれに寄与する成分パターンの一端を明らかにした。現在、これらの成分について詳細な解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
肝細胞毒性を誘導するペアリング候補成分のスクリーニングを試みており、候補となりうる複数の成分群の情報を得ることができているが、成分の特定には至っておらず、その成分情報の解析を現在精力的に進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
単独では毒性を示さないEGCGの毒性を顕在化させるペアリング候補成分を同定するとともに、どのような分子メカニズムでそのような毒性が顕在化するかを明らかにするために、細胞内の分子挙動を詳細に捉える多面的生体分子解析を試みる。そのため、最適なペアリング濃度・比率を決定し、EGCGの生体感知機構/代謝変動/マイクロRNA/酸化ストレス/既知・独自リスクマーカー情報の統合解析を実施する。本解析において、EGCGの毒性顕在化の鍵となる分子群・シグナル伝達経路の一端が明らかとなるとともに、毒性顕在化に関連する高感度分子マーカーの発見につながる。本研究の推進を通じて、潜在的ペアリング効果を簡便かつ高感度に追跡できる新たな細胞評価システムの構築を目指す。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)