| Project/Area Number |
23K26926
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| Project/Area Number (Other) |
23H02233 (2023)
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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| Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 39060:Conservation of biological resources-related
Basic Section 39070:Landscape science-related
Sections That Are Subject to Joint Review: Basic Section39060:Conservation of biological resources-related , Basic Section39070:Landscape science-related
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| Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中山 耕至 京都大学, 農学研究科, 助教 (50324661)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 洋 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産大学校, 教授 (90399650)
秋田 鉄也 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 主任研究員 (60625507)
武島 弘彦 福井県里山里海湖研究所, 研究部門, 研究員 (50573086)
橋口 康之 大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (70436517)
小関 右介 大妻女子大学, 家政学部, 准教授 (00513772)
光永 靖 近畿大学, 農学部, 准教授 (90319658)
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| Project Period (FY) |
2024-04-01 – 2026-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥18,980,000 (Direct Cost: ¥14,600,000、Indirect Cost: ¥4,380,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2023: ¥9,360,000 (Direct Cost: ¥7,200,000、Indirect Cost: ¥2,160,000)
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| Keywords | アカメ / 局所集団 / 移住率 / 全ゲノムリシーケンス / バイオテレメトリー / 局所個体群 / 血縁関係推定 |
| Outline of Research at the Start |
絶滅危惧種はいくつかの地域に分断的に分布していることが多いが,もしそれぞれの間で交流が断たれていると,遺伝的多様性の減少から絶滅につながる危険性が高くなる.このため地域間での移住状況を確認することが保全のために不可欠であるが,従来の遺伝学的手法では「現在の」移住の有無を知ることは困難だった.本研究では,絶滅危惧魚類アカメを対象とし,全ゲノムの分析により推定した兄弟姉妹個体の地域的な分布情報から現在の移住率を調べるという新しい手法の実証を試みる.
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| Outline of Annual Research Achievements |
希少動物種の保全においては,種内の局所集団間の交流状況,すなわち分化のレベルや個体の移住率を知ることが不可欠である.しかし従来の手法では遺伝的分化が小さい集団間において「現在の」移住率を知ることはできなかった.本研究では,全ゲノム情報に基づいて検出したきょうだいペアの空間的・時間的分布情報を用いて絶滅危惧海産魚アカメの局所集団間の現在の移住率推定を行うとともに,超音波発信器を用いたバイオテレメトリーによる移動調査も行って結果を照合する. アカメはほぼ宮崎県および高知県のみに分布するが,低頻度の交流はあるものの両県集団は独立であり遺伝的に分化していることがこれまでに確認できている.各県内でも,宮崎県は北部と南部,高知県では西部と中部に主要な生息地が知られており,それぞれの間で集団の分断が生じている可能性がある.これらの県内集団間での交流を調べるために,各集団の稚魚を採集し半きょうだいペアを検出することを試みる.2024年度は宮崎県3箇所,高知県2箇所で稚魚の鰭試料採取を実施したが,高知県では前年に続き稚魚の成育場となるコアマモの成育面積がごく小さく,またおそらくはそこに販売目的の採集圧が強くかかっているために,十分なサンプル数を得ることができなかった.このため,2017年,2018年,2019年に高知県西部および中部で採取された鰭試料をそれぞれ38-48個体分,計278個体を用いて全ゲノム分析を行い,きょうだい関係を推定した.その結果,同一年度の西部-中部間では2-3ペアの半きょうだいと0-1ペアの全きょうだいが見出された.異なる年度の西部-中部間では0-7ペアの半きょうだいが見出され,全きょうだいは認められなかった. 超音波発信器による成魚の移動調査では,低水温期や産卵期に普段生息している湾から出る行動が確認され,一部は異なる湾に移動することが確認された.
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の新規稚魚サンプルを十分に得ることはできなかったが,そのような場合に備え当初計画時に準備していた過去のサンプルを用いることで,目的を達成しつつある.バイオテレメトリー調査は,高知県西部では実施できていないが,高知県中部の複数の湾の間での移動を確認することが出来ている.
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| Strategy for Future Research Activity |
今年度は高知県のサンプルを中心に遺伝分析を行ったが,次年度は宮崎県についても分析を行い,両県で県内の交流状況について比較する.また,次年度も稚魚サンプルの採取を試み,採取できれば順次遺伝分析に供する.超音波発信器による移動調査は,これまでに発信器を装着して放流した個体を継続追跡するほか,新たな個体への装着放流も試みる.
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