Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
北海道では、Ash diebackの病原菌Hymenoscyphus fraxineusが広く分布し、大量の感染源が存在する環境でありながら、本来本菌に感受性であるはずのセイヨウトネリコの植栽木が複数本生存している。その原因として、無発病のセイヨウトネリコに生息する葉圏菌類の拮抗作用が本菌の生長を抑制していると考えられた。そこで本研究では、拮抗性葉圏菌類をAsh diebackの防除や被害拡大の抑制に活用するための基盤研究として、拮抗性葉圏菌類の拮抗作用メカニズムおよび拮抗性葉圏菌類の生態の解明、ならびに拮抗性葉圏菌類のトネリコ類や他の植物に対する影響を評価することを目的とした。