Project/Area Number |
23K26982
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Project/Area Number (Other) |
23H02289 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 40030:Aquatic bioproduction science-related
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
團 重樹 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (20443369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹島 利 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(廿日市), 研究員 (80841080)
濱崎 活幸 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (90377078)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,720,000 (Direct Cost: ¥14,400,000、Indirect Cost: ¥4,320,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | マダコ増殖 / 資源保全 / 初期生態 / 頭足類 / 種苗放流 / マダコ / 増殖 / 人工種苗 / 生態 / 種苗生産 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、種苗放流によるマダコの資源回復に必要となる基盤的知見を整備することである。そのために、天然の稚ダコの分布調査と胃内容物調査を実施し、稚ダコ期の生息場所と食性を明らかにする。また、人工種苗の成長に伴う種苗性(捕食能力と被食回避能力)の発達過程を解明する。さらに、捕食や被食危機の経験・学習によって人工種苗の種苗性を向上させる飼育方法について、天然種苗と比較しながら評価・開発する。本研究により、いつ、どこに、どのような種苗を放流すれば放流効果が得られるのか、また、稚ダコのために保全すべき生息環境が判明し、有効な資源回復方策の実施が可能になる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、種苗放流によるマダコの資源回復に必要となる基盤的知見を整備することを 目的とする。そのために、(1)天然発生したマダコ稚ダコの生息環境と食性を解明するとともに、(2)人工種苗の捕食・被食回避能力を評価し、種苗性向上のための飼育方法を開発する。本年度は以下の研究に取り組んだ。 (1)過去に天然稚ダコの採捕実績があるカキ殻をバスケットに充填した採集装置を、岡山県玉野市地先海域に30基設置した。本装置では、カキ型基質内の隙間に小型甲殻類や貝類を中心とした生物群集が形成されることで、稚ダコにとって被食回避と餌獲得の両立が可能な生息環境が形成されるものと推察される。本装置の設置によって、間隙内の生物群集の形成と稚ダコの生息の関係について、継続的な調査が実施可能な体制を整えた。また、瀬戸内海で操業されるタコツボ漁等で偶発的に採集される稚ダコの採集を漁業関係者に依頼し、70個体の天然稚ダコを収集した。これにより、稚ダコの胃内容物分析が可能となった。 (2)人工生産された稚ダコの捕食能力を明らかにするために、人工種苗を飼育しながら、サイズの異なる小型二枚貝(アサリ稚貝)、小型巻貝(タマキビ)、および小型甲殻類(イサザアミ)を与え、稚ダコに選択摂餌させる実験を実施した。その結果、湿重量0.1gの着底初期の稚ダコであってもいずれの餌生物も捕食可能であること、成長に伴って捕食可能な餌サイズが大きくなるとともに捕食に要する時間が短縮されることを明らかにした。また、着底初期はタマキビを、成長に伴ってイサザアミを選択的に摂餌するようになることを明らかにした。これらの結果により、人工生産した稚ダコの捕食能力の発達過程をモデル化して定量評価するとともに、捕食能力の発達と餌選択性の関係についての知見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
天然稚ダコの生息環境を調査するための装置の設置を完了し、調査体制を整えた。また、漁業関係者の協力を得て多数の天然稚ダコサンプルを入手し、胃内容物を解析するための準備を整えた。 人工生産した稚ダコの捕食能力の評価については、二枚貝、巻貝、および甲殻類に対する稚ダコの捕食能力とその発達過程を明らかにし、タコ類ではこれまで報告されていない生活史初期の摂餌生態に関する知見を得ることに成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度に設置した稚ダコ採集装置の引き揚げと生物採集を定期的に実施し、間隙内に形成される生物群集構造を明らかにして、稚ダコの生息密度との関係を調査する。また、間隙生物群集内における稚ダコの生物学的地位を理解するために、稚ダコの胃内容物調査と炭素窒素安定同位体比分析を実施する。漁業関係者より入手した稚ダコについても胃内容物分析と同位体比分析を実施し、採集装置(間隙内に生息)で採集した稚ダコと比較することで、天然環境における稚ダコの食性と生息場所を考察する。 人工生産種苗の被食回避能力を評価するために、成長段階の異なる稚ダコが捕食者(マハゼまたはマダイ)に対して示す被食回避行動を撮影・記録する実験を実施する。
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