Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究では、早期農産物生産予測情報が世界食料市場に与える影響を、複数の経済モデルを用いてマクロ・ミクロ両面から分析する。技術進歩により、リモートセンシング衛星からの農作物生育状態の監視・予測が可能となり、収穫の2~3ヶ月前に生産量を予測できるようになった。この情報を異なる作付け時期の農家が利用することで、世界市場への農産物供給の安定化が期待されるが、その具体的なメカニズムについての研究はまだない。本研究は、早期予測情報が農産物市場と農家の利益にどの程度影響を与えるかを、時系列分析、応用一般均衡モデル、離散選択モデルを通じて定量的に明らかにする。