Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
植物は生育に17種類の元素を要するが、それらの元素は土壌中に必ずしも潤沢に存在しないため作物栽培に施肥は必須である。施肥は経験的に 行われることが多く、土壌に投与した肥料がどれほど植物に吸収され、体内で分配・代謝されるかの理解は容易ではない。その答えを得るには 植物が過不足をどう認識し、吸収・分配を制御するのかを理解する必要がある。本研究は、栄養元素リンをモデルに、トレーサイメージング解析、化学形態の解析、遺伝子発現イメージング解析を統合し植物のリン酸輸送機構を検証する。将来的に他の元素(K、Fe、S等)への応用し、 作物栽培において低投入で高い生産性を目指す施肥設計への基礎的知見を得るものである。