Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
「低濃度エタノール等を用いた土壌還元消毒法」の作用機作については、ごく一部でしか解明できていないため、土壌還元消毒処理で生成する幅広い抗菌性を持つ未知物質を特定すること、抗菌スペクトルとともに、温度や水分などの環境条件の推移にともなう土壌中における消長を明らかにする。さらに、土壌還元消毒において水分蒸発の抑制ならびに土壌の嫌気性の維持を可能とするため、現行の農業用ポリエチレンフィルムに代わる液体マルチの検討を進め、酸素ガス低透過性ならびに耐久性と、使用後の迅速な生分解性の面から種々の水溶性高分子を検討し、最適な土壌還元状態を創成することを目的とする。