Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究の目的は、ほ乳類の視床下部に存在する排卵中枢キスペプチンニューロンを活性化する新規な上位神経系を明らかにするとともに、エストロジェンが排卵中枢におけるキスペプチン遺伝子(Kiss1)発現を促進する分子メカニズムを明らかにすることで、家畜やヒトに頻発する排卵障害の治療に向けた応用に資する成果を得ることである。キスペプチンニューロンは、種を越えて性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)分泌を促進し排卵を制御する生殖中枢であることから、本研究による知見は、新たな排卵促進技術開発を可能とし、持続的な畜産物生産の向上だけでなくヒトの不妊治療への応用にも資するものである。