Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
イオンポンプを代表するCa2+ポンプとNa+ポンプに関し原子構造に基づく作動機構の理解の完成を目指す。既に多数の反応中間体の原子構造を決定したが、中間体間の構造変化が大きすぎるため、構造変化の機構を理解できない部分がある。立体障害を導入した人工的中間体の創生や、蛋白質分解酵素によってドメイン間のリンクを切断した構造を決定しその解決を図る。一方で、ポンプ蛋白質は細胞膜裏打ち蛋白質までもその活性化に利用しているらしいこと、脂質環境や複合体形成によって機能が大きく変化することがわかってきた。本研究では、ポンプ蛋白質の原子構造から高次構造、高次機能の構造生物学への発展を目指す。