Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
植物は傷害を受けると容易に分化細胞が脱分化し、器官や植物体を再生する。しかし、傷シグナルが再生を誘導する極初期の応答機構については、まだ十分に理解されていない。一方、傷害はカルシウムや活性酸素種を介してジャスモン酸などのオキシリピン化合物の生合成を誘導し、全身的な防御応答を引き起こすことが知られている。本研究では、ゼニゴケを用いて、オキシリピンの生合成や再生を促進する遺伝子の発現を引き起こす、極初期の傷シグナルに対する応答の仕組みを、防御応答の仕組みとの関連に着目して明らかにすることを目的とする。