Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
パラミクソウイルスの多くはシアル酸を受容体とするとされてきたが、各ウイルスのトロピズムを考慮するとシアル酸だけでは説明がつかない。我々は最近、ムンプスウイルスがシアル酸単体ではなく、α2,3 結合型シアル酸を含む3糖構造を特異的受容体として認識すること、非分岐型の糖鎖を優先的に利用することを明らかにした。この成果により、ムンプスウイルスでは糖鎖構造・発現局在に一定の相関をしたトロピズムが明らかになってきた。そこで、本研究では、様々なパラミクソウイルスが認識する糖鎖受容体構造とトロピズムの相関性を明らかにすることに取り組む。