Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
機能的磁気共鳴画像法(fMRI)で取得した脳機能画像に対して機能的結合性解析を適用することにより、ヒト大脳皮質を400個程度の機能単位(「パーセル」とよばれる)に分割する方法が開発され、神経回路のネットワーク解析が可能となっている。本研究では、前頭前野が関わる比較的単純な高次認知機能である反応抑制(不適切な反応を抑制することにより、行動を意識的にコントロールする機能)を対象として、経頭蓋磁気刺激(TMS)と経頭蓋超音波刺激(TUS)を相補的に適用した可逆的かつ非侵襲的方法によって行動との因果関係を検証しつつ、このパーセルを単位とした神経回路を大脳全体のレベルで解明することを目的とする。