Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
プリオン病では、異常プリオン蛋白質(以下、異常プリオン)が脳内に産生され、その結果神経細胞死が起こる。ヒトプリオン病の約90%が、プリオンの感染以外の原因で発症する。従って、予防にはプリオン以外の原因の究明が必要である。本研究では、インフルエンザウイルスの感染がプリオン病の原因である可能性を究明するとともに、インフルエンザウイルスが異常プリオンを産生するメカニズムを解明する。また、プリオン病の神経細胞死をターゲットにした治療法の開発を目指し、プリオン病におけるポストゴルジ小胞輸送障害のメカニズムを解明するとともに、ポストゴルジ小胞輸送障害の改善によるプリオン病の治療の可能性についても検証する。