Project/Area Number |
23K27580
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Project/Area Number (Other) |
23H02889 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
三好 正人 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (20844385)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿沼 晴 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30372444)
岡本 隆一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50451935)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,590,000 (Direct Cost: ¥14,300,000、Indirect Cost: ¥4,290,000)
Fiscal Year 2025: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2024: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
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Keywords | 肝硬変 / 肝星細胞 / iPS細胞 / 星細胞 / 肝線維化 |
Outline of Research at the Start |
線維化進展による非代償性肝硬変・肝不全・肝発癌は依然として肝疾患の主たる死因であり、肝線維化を標的とする治療法の開発が重要である。本研究では、肝線維化を担う肝星細胞とその活性化メカニズムについて解析を試みるために、従来の平面プレート上における培養系とは異なる、肝星細胞活性化過程を詳細に解析できる系を構築し、独自のヒトiPS細胞由来肝星細胞と組み合わせることで、ヒト肝線維化メカニズムの解明を試み、肝線維化新規治療の学術的な基盤を得る。
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Outline of Annual Research Achievements |
高度肝線維化進展による非代償性肝硬変・肝不全・肝発癌は依然として肝疾患の主たる死因であり、肝線維化を標的とする治療法の開発が重要である。その中で、肝線維化の主たる原因の一つである肝星細胞と、その活性化メカニズムが注目され解析が行われてきたが、マテリアルや細胞培養が限定的で、活性化の詳細な解析が困難であった。そこで、本研究では、更に星細胞研究における従来培養法から抜け出した多様な新規培養系を構築することで、従来解析し得なかった活性化メカニズム解明を可能とし、更に独自のヒトiPS細胞由来肝星細胞と組み合わせることで、ヒト肝線維化メカニズムの解明を試み、肝線維化新規治療の学術的な基盤を得ることを目的としている。iPS由来肝星細胞培養系について、星細胞の活性化を阻害することが知られている因子を探索して、特定の因子を加えることで肝星細胞まーあかーの一つであるNGFR陽性率が向上することを見出した。 肝星細胞移植系の構築については、移植前前処置として当初の計画していた星細胞除去を目的としたin vivo knock down実験に加えて、部分肝切除後+iPS細胞由来肝星細胞移植系などの構築、また多細胞系については、iPS細胞由来肝星細胞と肝細胞の共培養系の条件検討に取り掛かかっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
iPS由来肝星細胞培養系について、移植系で用いることを念頭に培養系の最適化を行った。我々の独自誘導系や既報も含めて、iPS由来肝星細胞における星細胞マーカーの一つであるNGFR陽性率は20%前後であったものの、星細胞の活性化を阻害することが知られている因子を探索して、特定の因子を加えることでNGFR陽性率が向上することを見出した。 肝星細胞移植系の構築については、移植前前処置として当初の計画していた星細胞除去を目的としたin vivo knock down実験に加えて、部分肝切除後にiPS細胞由来肝星細胞を移植する系の構築に取り掛かっているなどの進捗を得ている。多細胞系については、iPS細胞由来肝星細胞と肝細胞の共培養系の条件検討に取り掛かり、効率的に培養体を形成する条件を定めることに成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
iPS由来肝星細胞誘導系の最適化を引き続いて遂行する。 肝星細胞移植系の構築に関しては、移植前の前処置についてin vivo knock down系、肝部分切除系、肝類洞内皮細胞移植で用いられるモノクロタリンなどの条件検討を引き続き遂行し、星細胞生着がみられる条件の検討を引き続いて行う。移植が成立した暁には、移植したマウスに四塩化炭素、総胆管結紮などの肝線維化を誘導することで、移植した星細胞が線維化に寄与するか、真の意味での機能的な評価を行う予定である。共培養系については、既に構築した共培養系において、星細胞-肝細胞間の相互作用について、RNA-seqを始めとした網羅的解析を行うことを予定している。
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