Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究では、現在有効な治療薬の無い大動脈瘤の病態解明と、新規の創薬開発を行う。これまでに、microRNA (miRNA、miR)-33bを抑制することにより、進行する大動脈瘤を治療できることが明らかとなった。そこで今回、大動脈瘤が悪化するモデルマウスにおいて、anti-miR-33b AMOの投与の有無でのシングルセル解析を行い、治療効果に関わる標的細胞とmiR-33の標的遺伝子を明らかにし、ヒト大動脈瘤サンプルを用いて、ヒトでの治療効果を推定する。本研究はマウスモデルから患者検体まで用いた包括的な研究を計画し、その成果は大動脈瘤治療に有効な新薬創出に向けて大きく貢献することが期待される。