Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
本研究は、心不全を筋小胞体(SR)-小胞体(ER)不全病ととらえ、SR/ERのCa2+放出チャネルであるリアノジン受容体(RyR2)の4量体構造安定化によるERストレス応答の正常化と肥大シグナル抑制を治療ターゲットとした、新しいコンセプトに基づく心不全治療を開発することである。中でも左室駆出率が保持された心不全 (HFpEF) を、ER関連蛋白のs-ニトロシル化を介したERストレス応答不全と、SR機能不全に伴うCa2+依存性肥大シグナル暴走状態ととらえ、RyR2-calmodulin(CaM)連関制御によるERストレス応答改善と肥大シグナルの抑制による新しいHFpEF治療法の確立を目指す。