Project/Area Number |
23K27606
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Project/Area Number (Other) |
23H02915 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53030:Respiratory medicine-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
今野 哲 北海道大学, 医学研究院, 教授 (20399835)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 正晃 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (00250514)
杉森 博行 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (20711899)
清水 薫子 北海道大学, 大学病院, 特任講師 (40399853)
木村 孔一 北海道大学, 大学病院, 助教 (90789330)
鈴木 雅 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (10374290)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,850,000 (Direct Cost: ¥14,500,000、Indirect Cost: ¥4,350,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2024: ¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
Fiscal Year 2023: ¥7,540,000 (Direct Cost: ¥5,800,000、Indirect Cost: ¥1,740,000)
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Keywords | 気管支喘息 / COPD / phenotyping / 閉塞性肺疾患 / エンドタイプ |
Outline of Research at the Start |
本研究では、北海道大学呼吸器内科を中心に、COPD、喘息、肺気腫を含む慢性気道疾患患者を包括的に登録する前向き観察研究に登録された患者を対象とし、それらの患者より得られた、臨床情報・呼吸生理学的所見・CT画像所見・血中バイオマーカー・末梢血T細胞表面マーカー等の高次元データを用いて、既存の疾患名にとらわれない精細な表現型解析(deep phenotyping)を行い、その基盤となる分子・免疫病態ならびに至適な治療戦略の同定を目指す。喫煙歴が高く、超高齢化社会を迎える本邦において、慢性気道疾患全体を眺め、究極的には、それぞれの患者にあったprecision medicineを展開することを目標とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息はともに慢性気道炎症と気流閉塞を特徴とする慢性気道疾患であるが、歴史的には別個の疾患として扱われ、両疾患における病態解析ならびに治療法のエビデンスは互いの疾患を除外した形で積み重ねられてきた。一方で、特に高齢化社会を迎えた本邦における実臨床では両疾患を明確に区別できない症例が多く存在し、このような症例に対する診療エビデンスは明らかに不足している。本研究では、臨床情報・呼吸生理学的所見・CT画像所見・血中バイオマーカー・末梢血T細胞表面マーカー等の高次元データを用いて慢性気道疾患患者の既存の疾患名にとらわれない精細な表現型解析(deep phenotyping)を行い、その基盤となる分子・免疫病態ならびに至適な治療戦略の同定を目指すことを目的とする。
閉塞性肺疾患患者の日常モニタリングの一つとして、PRF(ピークフロー)モニタリングがあるが、令和5年度においては、日々のPEFモニタリングのデータを用い、PEFの変化が数日後の増悪を予測することを明らかにし、英語論文発表をおこなった(Yang Y, et al.)。これは、閉塞性疾患のphenotyoeの一つとして、増悪をきたしやすい対象の選定に役立つものと思われる。
令和5年度じゅうには、閉塞性疾患のEndtype同定の為、血清、喀痰上清中のバイオマーカーの一部の測定を終了した。本年度は、経過中の検体も含め、末梢血T細胞表面マーカー、microRNAを含む網羅的測定を予定している。更には、ベースラインで得られた胸部CT画像に対して3次元評価を行い、肺気腫病変(低吸収域体積割合)、気道(気道内腔面積・気道壁面積割合)、肺内血管(断面積が5mm2あるいは10mm2未満の肺血管容量および総肺血管体積に対する割合)の定量を深層学習を含めて行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度じゅうには、閉塞性疾患のEndtype同定の為、血清、喀痰上清中のバイオマーカーの一部の測定を終了し、順調に研究が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、経過中の血清検体も含め、末梢血T細胞表面マーカー、microRNAを含む網羅的測定を予定している。更には、ベースラインで得られた胸部CT画像に対して3次元評価を行い、肺気腫病変(低吸収域体積割合)、気道(気道内腔面積・気道壁面積割合)、肺内血管(断面積が5mm2あるいは10mm2未満の肺血管容量および総肺血管体積に対する割合)の定量を深層学習を含めて行う。
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