クロマチン動態の差異に起因する造血幹細胞のサイトカイン応答パラドックス
Project/Area Number |
23K27628
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Project/Area Number (Other) |
23H02937 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54010:Hematology and medical oncology-related
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
梅本 晃正 熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特定事業教員 (50620225)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 洋介 熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特任講師 (10509087)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,720,000 (Direct Cost: ¥14,400,000、Indirect Cost: ¥4,320,000)
Fiscal Year 2025: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2024: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,630,000 (Direct Cost: ¥5,100,000、Indirect Cost: ¥1,530,000)
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Keywords | 造血幹細胞 / グルタミン代謝 / クロマチン状態 |
Outline of Research at the Start |
トロンボポイエチン(TPO) は造血幹細胞の自己複製分裂を誘導する一方で、巨核球・血小板への分化も誘導する。しかし、幹細胞がこれらの効果を使い分ける機構は未解明である。申請者は「幹細胞におけるTPO 応答の“パラドックス”」は「幹細胞分画内間のクロマチン動態の差異」に起因すると考え、本研究では同一刺激下において造血幹細胞が異なる応答・運命に至る機構として、「クロマチン動態を基軸としたサイトカイン応答制御」の概念を示すことを目的とする。さらに、造血幹細胞のクロマチン動態に準じたサイトカイン投与が骨髄造血回復療法の新たな治療戦略となる可能性を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
トロンボポイエチン(TPO) は造血幹細胞の自己複製分裂を誘導する一方で、巨核球・血小板への分化も誘導する。しかし、幹細胞がこれらの効果を使い分ける機構は未解明である。最近、申請者らは骨髄抑制後の造血回復期における造血幹細胞の研究を通して、幹細胞はクロマチン動態を変化させ、分裂後の運命を「幹細胞」から「分化細胞」へ変えることを見出した。申請者は「幹細胞におけるTPO 応答の“パラドックス”」は「幹細胞間のクロマチン動態の差異」に起因すると考え、本研究では造血幹細胞の運命制御機構の一つとして「クロマチン動態を基軸としたサイトカイン応答」を新たに示すことを目的とする。さらに、「造血幹細胞のクロマチン動態に準じたサイトカイン投与」が骨髄造血回復療法の新たな治療戦略となる可能性を検証する。 当該年度は、「Glud1 阻害処理で維持された EPCRHigh 幹細胞」が「通常培養条件下で維持された EPCRHigh 幹細胞」と同等以上の幹細胞性を示すかを検討した。RNA-seq、ATAC-Seqでそれぞれ遺伝子発現パターンとクロマチン動態を比較したところ、両者に明確な差を見出せなかったが、移植実験では「Glud1 阻害処理で維持された EPCRHigh 幹細胞」がより優れた幹細胞機能を示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「Glud1 阻害処理で維持された EPCRHigh 幹細胞」の性状解析が順調に進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度以降はGlud1阻害が幹細胞を維持する機構、幹細胞がグルタミン分解に頼らずに分裂出来る機構を明らかにしていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)