Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
乳癌における各種キナーゼによる細胞内伝達機構によるDNA損傷修復における役割とcGAS-STING経路の制御機構を明らかにし、乳癌治療の基盤とする。具体的には、DNA損傷に起因するcGAS-STING活性化におけるRSKをはじめとした各種キナーゼの役割を、KDM4Bのリン酸化とSTINGへの直接作用を含むいくつかのメカニズムについて明らかにする。これらのキナーゼあるいはKDM4Bの機能に影響を与える内因性のファクターが乳がんのcGAS-STINGを介した炎症とPD-L1の発現に与える影響を明らかにし、免疫チェックポイント阻害剤に併用する薬剤作用を理解するための基盤とする。