Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
骨粗鬆症の治療目的は、骨強度低下による脆弱性骨折を防ぎ、寝たきりなど活動性低下を抑制することである。近年骨に限局して存在し、破骨細胞・骨芽細胞による骨代謝御を制御する「骨マクロファージ」の概念が提唱されるようになった。申請者は、骨マクロファージの単離にすでに成功し、骨粗鬆症発症に強く関与すると考えられる骨マクロファージのサブタイプを同定している。さらに、この骨マクロファージが健常な骨代謝にも大きく寄与していることを明らかにしている。これは骨粗鬆症だけでなく、遷延しがちな高齢者の骨折治癒促進、他の代謝性骨疾患への治療薬開発にも応用可能である。