Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
関節は酷使すると過剰な力学的負荷によって軟骨が変性して変形性関節症に至るが、適度に動かすことによって関節は健康に保たれる。これまでの研究から、関節の中でも滑膜が力学的負荷を感知し、関節全体の恒常性に寄与する可能性を見出している。本研究ではモデル動物を用いて、関節の運動負荷の程度を大きく変えたときに滑膜と軟骨にどのような変化が生じるかを、転写レベル、転写後調節、タンパクレベルで詳細に解明し、関節のメカノセンシング機構の解明と滑膜-軟骨連関の全貌解明に迫る。得られた知見をもとに、変形性関節症などの関節疾患の新たな修飾手段の開発に繋げることも目指す。