Project/Area Number |
23K27766
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Project/Area Number (Other) |
23H03076 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 57020:Oral pathobiological science-related
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
豊永 憲司 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (90791567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永尾 潤一 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (30509047)
梅村 正幸 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 准教授 (90359985)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,720,000 (Direct Cost: ¥14,400,000、Indirect Cost: ¥4,320,000)
Fiscal Year 2025: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,630,000 (Direct Cost: ¥5,100,000、Indirect Cost: ¥1,530,000)
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Keywords | 口腔カンジダ症 / 感染制御 / 真菌感染症 |
Outline of Research at the Start |
口腔カンジダ症は、病原性真菌Candida albicans (C. albicans) が主な病原体となって発症する口腔感染症である。C. albicans感染に対する防御には、C型レクチン受容体を介した自然免疫応答と、それに引き続いて誘導されるT細胞、特にIL-17A産生を特徴とするTh17細胞による獲得免疫応答が重要な役割を担うことが知られているが、これら担当免疫細胞のエフェクター機能発現やその制御機構には未だ不明な点が多い。本研究では、C. albicans感染に対する自然・獲得免疫において、免疫受容体シグナル関連分子が担う役割の解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
免疫抑制剤を使用しないマウス口腔カンジダ症モデルを用いて、病原性真菌Candida albicans(C. albicans)感染後に誘導される宿主防御応答に関して、経時的な解析を行った。マウス口腔にC. albicans SC5314株を感染させるこのモデルでは、感染後4日目までにほとんどの菌が排除され、その間、主な感染組織である舌においては、感染後翌日から二日目をピークとして、真菌感染防御において重要とされるIL-17Aなどの炎症性メディエーターが産生されることを見出した。いくつかの炎症性メディエーターに関しては、免疫受容体シグナル関連分子の欠損による影響が認められたことから、これらの発現制御を介して、C. albicans感染防御に寄与する可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
C. albicans口腔感染に対する免疫応答を正しく評価するため、免疫抑制剤を使用しないマウス口腔カンジダ症モデルを樹立している。当該年度は、まず、このマウス口腔カンジダ症モデルに関して、いくつかの宿主防御応答の経時的な解析を試みた。このマウスでは、C. albicans SC5314株の口腔感染後、4日目までにほとんどの菌が排除されることを見出した。その間、感染組織である舌における炎症性メディエーターの変動をマルチプレックスビーズアッセイによってモニターしたところ、これらの産生のピークは、感染後翌日から二日目であった。続いて、免疫受容体シグナル関連分子の遺伝子欠損マウスでこのモデルを実施し、C. albicans口腔感染後の舌における白苔形成を観察するとともに、舌での菌数や炎症性メディエーター発現量の解析を行った。その結果、遺伝子欠損の影響を受けるいくつかの炎症性メディエーターを見出した。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度の解析によって、口腔カンジダ症モデル(局所感染モデル)における遺伝子欠損マウスのデータは蓄積されてきたため、当該年度は引き続き、全身性カンジダ症モデルでの検証を継続するとともに、in vitroでの解析にも着手する。 【C. albicans感染における免疫受容体シグナル関連分子の重要性】 ・全身性カンジダ症モデルを用いた検証:野生型及び遺伝子欠損マウスにC. albicansを経静脈的に感染させ、感染後の体重減少や生存率をモニタリングするとともに、感染臓器(腎臓など)の菌数、サイトカイン・ケモカイン発現量(ELISA法やマルチプレックスによる定量解析、およびmRNAのqPCR解析など)、組織病理の解析を行い、遺伝子欠損による影響を解析する。 【免疫受容体シグナル関連分子が寄与する自然免疫応答】 ・自然免疫細胞のサイトカイン産生への関与:野生型及び遺伝子欠損マウス由来の自然免疫細胞をC. albicansで刺激し、それにより産生されるサイトカイン・ケモカインの種類や量を解析する。
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