Project/Area Number |
23K27860
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Project/Area Number (Other) |
23H03170 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 58030:Hygiene and public health-related: excluding laboratory approach
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
小熊 祐子 慶應義塾大学, スポーツ医学研究センター(日吉), 教授 (00255449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 康通 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 教授 (20255467)
大澤 祐介 慶應義塾大学, 健康マネジメント研究科(藤沢), 准教授 (20621204)
山本 渉 慶應義塾大学, 健康マネジメント研究科(藤沢), 教授 (30303027)
齋藤 義信 日本体育大学, スポーツマネジメント学部, 教授 (40750261)
成松 宏人 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), 臨床研究所がん予防・情報学部(遺伝診療科), 部長 (50524419)
武田 典子 工学院大学, 教育推進機構(公私立大学の部局等), 准教授 (70386655)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,590,000 (Direct Cost: ¥14,300,000、Indirect Cost: ¥4,290,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2025: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2023: ¥6,630,000 (Direct Cost: ¥5,100,000、Indirect Cost: ¥1,530,000)
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Keywords | 身体活動促進 / システムズアプローチ / 多世代コホート統合 / 活動量計 / 30-50歳代ウェブ調査 / ポピュレーション / 多世代 / 質問紙調査 / ライフコース / 多世代複合コホート |
Outline of Research at the Start |
身体不活動は世界的課題であり公衆衛生上改善すべき優先度の高い行動である。超高齢社会において全世代的に身体的・精神的・社会的・経済的にアクティブに過ごす社会(Lifelong Active Society、生涯現役社会)の形成が急務である。 申請者らは身体活動促進の地域介入を2013年度より継続実施中である。評価プラットフォームを共有するコホート研究と連携することで、多世代で身体活動・社会参加の促進/ 阻害因子を同定する。さらにその成果を統合し、Whole Systems Approach(WSA)で全体を俯瞰した評価・改善を行い、他地区でも応用可能な多世代の介入方法を提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
神奈川県下で行っている複数の前向きコホート研究を組み合わせることで、成人期の多世代を視野に入れた身体活動促進の成果を抽出し、身体活動促進の集団戦略を実証し、実践可能な方法を提案することを目的に、①川崎エイジングウェルビーイング研究:ベースライン調査(n=1026)の結果を解析し、この年代の身体活動・座位行動の特徴と関連要因についての知見を深めた。昨年度に引き続き追跡調査を完遂し、合計406名の参加を得た。活動量計調査はそのうち351名(86.5%)に実施し有効データのあるものが340名(83.7%)であった。詳細についての解析を進めている。②藤沢グループ運動コホートの追跡:2015年度からの長期的なデータの整理ができ解析を進めている。グループ運動のグループ継続支援については、継続フォローしている高齢者運動グループ6グループについて9月~2月にかけて健康チェック(体力測定、認知機能測定、質問紙調査、活動量計調査など)とそのフォローアップを実施した。合計参加人数は141名(うち女性79名)であった。2015年度からの縦断的な調査結果をまとめ、一部年末に研究参加者も含めた交流会で結果を発表した。③神奈川県みらい未病コホート研究との協働を進めた。④藤沢壮年新コホート:藤沢市の30-50歳代の男女を対象としたWeb調査および活動量計調査を新規に実施した(30-50歳代健康・運動調査)。その結果、Web調査は1490名(年齢[mean±SD]46±8歳、男性37.6%)、活動量計調査は612名(年齢46±8歳、男性32.2%)が研究同意した。現在、Web調査および活動量計データの整理を終え、データベースを作成し、一部解析成果を得た。今後さらに解析を進めていく予定である。また、市の健康増進計画最終評価のための質問紙調査を市が9月に実施した。そのデータも解析し成果をまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
川崎エイジングウェルビーイング研究、藤沢市の健康増進計画最終評価のための質問紙調査(成人は層化無作為抽出した3000名に送付)については調査の実施ならびに解析について、おおむね予定通り進んでいる。 30-50歳代健康・運動調査については、市の公式LINEで参加者募集を行ったところ予想を上回る反応が得られ、より拡大した調査が行えるよう、予算の範囲内で、質問紙・活動量計調査ともに人数を増やして対応した。これにより、客観的身体活動量を、質問紙調査の妥当性評価だけでなく、種々の解析で使用することが可能となった。 解析や結果のまとめについては、まだ、最終成果が得られていないものもあり、充分な解析や統合ができていないところがある。 ポピュレーションレベルでの身体活動促進やその評価については、英国シェフィールドハラム大学の研究チームとの協働(特にシステムズアプローチとその評価)が進んでいる。政策評価については、武田・小熊・齋藤を中心に欧州チームとの協働が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、藤沢市高齢者運動グループの年1回の定期健康チェックを実施するとともに、一部のグループや対象について、みらい未病コホート調査への追加エントリーを実施する。30-50歳代健康・運動調査の成果や市が行った健康増進計画等の最終評価のための質問紙調査の解析結果を市や市民に還元し、2025年度の追跡調査を念頭に、ポピュレーションレベルの情報発信を効果的に実施する。市では2025年度からの健康増進計画策定の時期であるため、これら調査の成果を市にわかりやすくフィードバックし、政策に反映する。 川崎エイジングウェルビーイング研究については、データ整理をするとともに、追跡調査結果も含めた縦断的調査の成果をまとめていく。 各研究で実施している活動量計調査については、関連する複数の調査で同じものを使って行っているので、多世代における身体活動量の評価をより精緻に行い、特徴をまとめていく。 これらを通して、多世代で身体活動・社会参加の促進・阻害要因を同定し、その成果を統合し、ホールシステムズアプローチで全体を俯瞰し、身体活動のポピュレーションレベルでの有効な多世代への介入方法や効果測定・長期的な評価法について検討し、国際的な協働も含め、方法をまとめ、長期的な視点で、介入・改善を行い、他地区でも応用可能な生涯現役社会の形成を促進するようなポピュレーションアプローチの戦略を提案する。
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