Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
乳がんなどの化学療法の代表的な治療法として使用されているドセタキセルは有効性が高いが、副作用として浮腫を生じ、QOLを著しく低下させる。さらに浮腫が増強し、ドセタキセル療法の中止を余儀なくされる場合もある。がん患者におこる浮腫としてリンパ浮腫は注目され、ケアが実践されているが、ドセタキセルによって起こる浮腫はリンパ浮腫とは発症機序が異なり、血管内皮細胞等の破綻によると言われる一方で、組織間質液の増加機構については明らかでない点も多いためケア開発が遅れている。本研究では動物モデルを用いてドセタキセル療法によって起こる組織間質液の増加および細胞傷害を可視化し、浮腫予防ケアについて検証する