Project/Area Number |
23K27977
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Project/Area Number (Other) |
23H03287 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59020:Sports sciences-related
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
須永 美歌子 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (70534064)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関根 紀子 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 客員教授 (10393175)
福 典之 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (40392526)
山崎 広貴 帝京大学, 医学部, 講師 (60784337)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥17,940,000 (Direct Cost: ¥13,800,000、Indirect Cost: ¥4,140,000)
Fiscal Year 2027: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2026: ¥7,800,000 (Direct Cost: ¥6,000,000、Indirect Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2025: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | トランスジェンダー / 性ホルモン / 性染色体 / 性同一性障害 |
Outline of Research at the Start |
ホルモン療法を受けたトランスジェンダーは,心血管系疾患や2型糖尿病のリスクが高まる.これらの疾病の予防には運動療法が有効であることが知られているが,わが国においてトランスジェンダーの体力や運動生理反応に関する知見は皆無である.本研究では,トランスジェンダーにおける①体組成・体力レベル,②有酸素運動時の生理反応,③メタボロミクスと遺伝子発現の関連解析による骨格筋代謝について検討し,ホ ルモン療法がトランスジェンダーの体力や運動反応に与える影響について生理学的・生化学的・遺伝学的に明らかにすることによって,トランスジェンダーの健康の維持増進に資する運動プログラム開発のための基盤構築をめざす.
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Outline of Annual Research Achievements |
トランスジェンダーが身体的治療(ホルモン療法,性別適合手術)を受けることによって,HDLコレステロール低下やインスリン感受性低下などの健康リスクが高まることが報告されている.このような代謝異常に対しては運動療法が有効である.適切な運動プログラムを提供するためには運動生理学的な基礎データが必要となるが,トランスジェンダーを対象とした研究に関する知見は乏しい.本研究では,トランスジェンダー(ホルモン療法を受けているトランス男性・女性)およびシスジェンダー(ホルモン療法を受けていない男性・女性)を対象として体組成,体力,運動反応について多角的に検討し,トランスジェンダーを対象とした健康の維持増進に資する運動プログラム開発のための基盤づくりをめざすことを目的としている.今年度は,研究遂行のための研究環境を整えること,特にトランスジェンダーを対象とした研究に関する情報を収集することが課題であった.国際学会(アメリカスポーツ医学会)やGID(性同一性障害)学会に参加し,これまで得た基礎的データをもとに多くの研究者とディスカッションすることによって,協力体制を構築することができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は,研究遂行のための研究環境を整えること,トランスジェンダーを対象とした研究に関する情報を収集することが課題であった.具体的には,国際学会(アメリカスポーツ医学会)やGID(性同一性障害)学会に参加し,多くの研究者と協力体制を構築することができた.そのため,来年度も当初の計画通りに測定を実施できることが予想される.以上のことから,本年度の実施計画についてはおおむね順調に進展していると考えられる.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,本年度に収集した情報や研究環境を活かして,ヒトを対象とした測定を実施し,ホルモン療法がトランスジェンダーの体力や運動反応に与える影響について生理学的・生化学的・遺伝学的に明らかにする予定である.また,国内外の国際学会において得られた研究成果を積極的に発表し,最終的には国際雑誌に公表できるように分析・解析を進めていく予定である.
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