Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
タンパク質を構成するアミノ酸がシグナル伝達因子として機能することが明らかにされ、食と医療という観点から大変注目を集めている。しかし生理作用が解明できていないアミノ酸は多く、さらにそれが高次生命現象につながった例も少ない。そのような状況で申請者らは、アルギニン欠乏が転写因子NRF3を活性化しアミノ酸トランスポーターを発現誘導することを発見した。そこで本研究では、アルギニンによるNRF3を介した分子メカニズムと新たな生理作用を解明する。さらにこの知見を、がん細胞がアルギニンを独占することで免疫細胞を疲弊させる「がん免疫回避」につなげる。