Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
ストレスはうつ病の危険因子であるが、我々には逆境をはね除けて精神的健康を維持・回復する力、レジリエンスが備わっているため、ストレスを受けても必ずしもうつ病を発症しない。レジリエンスには、ストレスに予防的に働くストレス耐性と、一次的に抑うつ状態に陥っても、それを克服する自発的治癒の2つの側面がある。しかし、後者の神経機構は未解明であり、この神経機構の破綻がうつ病発症に寄与するかは不明である。本研究では、モデルマウスを用いて、抑うつ状態からの自発的治癒に関わる神経回路機構を明らかにし、その破綻がうつ病発症につながるかを解明する。