Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
エッジコンピューティングにおける末端デバイスの消費電流や漏えい電磁波などの物理情報を通して、暗号鍵などの機密情報を盗み出すサイドチャネル攻撃が情報化社会に対する脅威になっている。本研究では、極低電圧で集積回路を稼働させるニアスレッショルドコンピューティング(Near-Threshold Computing: NTC)を積極的に活用し、従来の集積回路では実現不可能な耐タンパ性を有する省エネルギー回路設計技術を明らかにする。具体的には、(1)サイドチャネル漏えい量を一定値以下に保ちながら、動作性能を最大化する動的電圧制御技術、および(2)NTC回路の動作故障を活用した情報秘匿化技術、に取り組む。