Project/Area Number |
23K28230
|
Project/Area Number (Other) |
23H03540 (2023)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 63020:Radiation influence-related
|
Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
小野 孝二 東京医療保健大学, 看護学部, 教授 (10611171)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 須美 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (20354699)
藤淵 俊王 九州大学, 医学研究院, 教授 (20375843)
恵谷 玲央 大分県立看護科学大学, 看護学部, 准教授 (20783450)
松原 孝祐 金沢大学, 保健学系, 教授 (30507372)
張 維珊 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (40610960)
明神 大也 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (40823597)
西岡 祐一 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (50812351)
川浦 稚代 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 講師 (60324422)
赤羽 恵一 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子生命・医学部門, 研究統括 (80202521)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
|
Budget Amount *help |
¥18,460,000 (Direct Cost: ¥14,200,000、Indirect Cost: ¥4,260,000)
Fiscal Year 2026: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2025: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2024: ¥8,320,000 (Direct Cost: ¥6,400,000、Indirect Cost: ¥1,920,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
|
Keywords | 医療被ばく国民線量評価 / NDBオープンデータ / 医療被ばく / 国民線量 / 患者線量管理 / NRDR / NDB / ACR-DIR / CT / 非レセプト情報 |
Outline of Research at the Start |
医療被ばくの国民線量を定期的に評価することは国民の、医療における放射線の利用状況の変化を知り得ること、医療レベルの国際比較を可能とする点で重要である。これまで医療被ばくの国民線量の評価は、年齢や地域性の疾患による偏りを考慮できず、全体像の把握は難しく、医療の実態が反映されていないという大きな課題が存在していた。 本研究の目的はレセプト情報・特定健診等情報データベース(日本の保険診療全数データ:以下NDB)および臨床現場からの患者線量管理・線量記録データを用いて、効率よく定期的に持続可能で妥当な医療被ばくの国民線量を評価する仕組みを構築することである。
|
Outline of Annual Research Achievements |
日本は唯一の被爆国であるため、国民の放射線被ばくへの関心が高い。特に東京電力福島第一原子力発電所事故後は、国民の放射線被ばくに対する関心が一層高まり、医療現場では診断領域の医療被ばくによる健康影響を心配して検査を受ける際の相談は増加している。 日本は世界で医療被ばくの国民ひとりあたりの線量は最も高い。2008年の国連科学委員会(UNSCEAR)の報告書では、他の医療レベルの高い国々と比較しても日本のCT検査の実施件数や国民全体の平均線量が最も高い。また2020/2021年の報告書では、医療被ばくのグローバル評価が報告されている。この調査では、58カ国が回答し、そのうち33カ国が十分な回答を提供されている。しかしながら、本邦は十分な回答をしている状況にはない。 このような状況を踏まえて、持続可能で効率的な医療被ばくの国民線量評価の仕組みを構築することを研究目的とした。具体的には、医療保険等関連情報データベースNDBや臨床現場からの患者線量管理・線量記録データを活用して、医療被ばくの国民線量を客観的に評価するシステムの構築を図る必要がある。そのため、医療被ばく線量評価方法の確立と定期的な国民線量評価を行う仕組みの構築が求められる。 初年度は、我が国の線量評価の現状、国民線量の算定方法、生活環境放射線(国民線量の算定)の概要について分析し、国内外の医療被ばくの国民線量評価の現状と課題の整理をおこなった。その内容は、①国内外の線量評価・計算システムの比較、②透視検査の評価方法について(海外含)、③被ばく線量評価線量記録管理と新技術の適用について、④米国の医療被ばく情報の一元化の現状、⑤米国の国民線量の算出方法の調査、⑥米国以外の医療被ばく線量評価法、⑦診療報酬以外の被ばく線量評価方法の確立に向けて、⑧現状の分析と課題の整理、⑨理想的な線量評価の方向性に関する検討をおこなった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は、我が国の線量評価の現状、国民線量の算定方法、生活環境放射線(国民線量の算定)の概要について分析し、国内外の医療被ばくの国民線量評価の現状と課題の整理をおこなうことができた。 その内容は、①国内外の線量評価・計算システムの比較、②透視検査の評価方法について(海外含)、③被ばく線量評価線量記録管理と新技術の適用について、④米国の医療被ばく情報の一元化の現状、⑤米国の国民線量の算出方法の調査、⑥米国以外の医療被ばく線量評価法、⑦診療報酬以外の被ばく線量評価方法の確立に向けて、⑧現状の分析と課題の整理、⑨理想的な線量評価の方向性に関する検討である。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進方策については、本邦における被ばく線量評価に向けてエックス線検査のモダリティ別に実現可能な国民線量評価の算出の実施と同時に将来的に定期的な被ばく線量評価を可能とするシステムについて考案する。
|