Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
申請者はこれまで、環境中親電子物質がタンパク質のシステイン残基と共有結合してタンパク質付加体を形成し、細胞内レドックスシグナル系を変動(低用量では活性化、高用量では破綻)することを明らかにしてきた。一方、我々が日常的に曝露される化学物質自身にタンパク質の化学修飾能がなくても生体内酵素により反応性代謝物となり、このものがタンパク質付加体を形成する実態は殆ど理解されていない。本研究では、民生品の中でカルボン酸の代謝活性化を介してヒストンのリジン残基を化学修飾し、エピジェネティクス変化を生じることを明らかにする。