Project/Area Number |
23K28316
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Project/Area Number (Other) |
23H03626 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | Tsuda University |
Principal Investigator |
丸山 淳子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (00444472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西崎 伸子 芸術文化観光専門職大学, 芸術文化・観光学部, 教授 (40431647)
八塚 春名 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (40596441)
中村 香子 東洋大学, 国際学部, 教授 (60467420)
松浦 直毅 椙山女学園大学, 人間関係学部, 准教授 (60527894)
岩井 雪乃 早稲田大学, 平山郁夫記念ボランティアセンター, 准教授 (80507096)
目黒 紀夫 広島市立大学, 国際学部, 准教授 (90735656)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,720,000 (Direct Cost: ¥14,400,000、Indirect Cost: ¥4,320,000)
Fiscal Year 2026: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ローカル・コミュニティ / ネットワーク / アフリカ / 自然保護 / 文化継承 / コミュニティ / 観光 / 獣害 / カーボン・クレジット |
Outline of Research at the Start |
アフリカの少数民族社会で数多く展開されている「ローカル・コミュニティ」主体の自然・文化保護事業では、民営化に伴い多岐にわたるアクターが参入し「ローカル・コミュニティ」を巧妙に利用したり、事業への関与の度合いにより「コミュニティ」内部に多様性や格差が生じている。本研究ではこの最新状況を〈ポスト「ローカル・コミュニティ」時代〉と位置づけ、各事業に関わる多数のアクターとその関係を〈アドホックなネットワーク〉として分析することにより、グレーゾーン化している「ローカル・コミュニティ」概念を再構築し、自然・文化保護事業が当該地域における自然との関わり方や文化の継承に生じさせているダイナミクスを考察する
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Outline of Annual Research Achievements |
アフリカの少数民族社会では「ローカル・コミュニティ」主体の自然・文化保護事業が数多く展開されているが、最近では民営化に伴い企業、NGO、投資家など多岐にわたるアクターが公共性の高い事業に参入し「ローカル・コミュニティ」を巧妙に利用したり、事業への関与の度合いによって「コミュニティ」内部に多様性や格差が生じるなど、従来の「ローカル・コミュニティ」概念では理解できない状況が生まれている。本研究ではこの最新状況を〈ポスト「ローカル・コミュニティ」時代〉と位置づけ、アフリカ各地の先鋭的な事業をとりあげて比較検討し、各事業に関わる多数のアクターとその関係を〈アドホックなネットワーク〉ととらえなおし分析を進めている。 本年度は、ボツワナ、ケニア、タンザニ、エチオピアでの現地調査が実施され、コミュニティ主体を謳う観光業や文化保全事業、自然保護事業に注目して、それらがどのような人々によって担われているのかについて資料を収集した。とくに自然保護事業は、野生動物保護、牧草地管理、カーボン・クレジット取引、エコツーリズムなど、さまざまなかたちで展開されており、そこに関わるアクターが極めて多様であること、またそれらの事業が住民間、あるいは人―野生動物観のコンフリクトも生み出していることがわかってきた。 また、すでに収集していた資料を分析して、国内外の学会やシンポジウムなどでの研究成果公表もはじめることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画に沿って、現地調査も進められ、資料を収集できた。また、分担者らとの研究会を通して、議論の枠組みも共有されている。
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Strategy for Future Research Activity |
ローカル・コミュニティの主体性を謳う大規模な事業は、アフリカ各地で、急速に進んでいることが明らかになってきたので、現場の動きをいち早くとらえられるよう現地調査に重点をおいて進めたい。また定期的に研究会を開催して、メンバー間のコミュニケーションを密にするとともに、議論を広く開くために、学会での分科会発表なども計画している。
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