Political Turmoil and Borderlands: Examing the Post-Coup Situations in Myanmar
Project/Area Number |
23K28326
|
Project/Area Number (Other) |
23H03636 (2023)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
|
Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
岡野 英之 近畿大学, 総合社会学部, 准教授 (10755466)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 忠行 立教大学, 観光学部, 教授 (10723827)
中西 嘉宏 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (80452366)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
|
Budget Amount *help |
¥18,720,000 (Direct Cost: ¥14,400,000、Indirect Cost: ¥4,320,000)
Fiscal Year 2027: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
|
Keywords | ミャンマー / タイ / 混交的統治 / 国境 / 武力紛争 / 難民 / 内戦 / 非国家アクター / 武装勢力 / 移民 |
Outline of Research at the Start |
本研究ではミャンマーの国境地域、なかでも、タイとの国境に近い地域(以後、「タイ隣接国境地域」と表記)が、いかに軍事政権「国家統治評議会」(State Administration Council: SAC)に抵抗する複数の勢力を結び付けるハブ(結節点)となったのか、その後、ミャンマーの国内情勢の中で同地域はどのような役割を果たすようになったのかを明らかにする。同地域では既存の政治団体や亡命政治家がクーデター後に現れた勢力との関係を強めている。こうした状況がいかに構築され、いかに変容していったのか。本研究では「混交的統治」という概念に依拠して、その過程を分析する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではミャンマーの国境地域、なかでも、タイとの国境に近い地域(以後、「タイ隣接国境地域」と表記)が、いかに軍事政権「国家統治評議会」(State Administration Council: SAC)に抵抗する複数の勢力を結び付けるハブ(結節点)となったのか、その後、ミャンマーの国内情勢の中で同地域はどのような役割を果たすようになったのかを明らかにする。2023年度は、各研究分担者の多くが現地調査を行った。岡野英之は2023年8-9月、および、2024年2月-3月にタイ=ミャンマー国境(メーソットおよびチェンマイ)で現地調査を行った。研究協力者、佐々木研も2023年8月と2024年2月にメーソット周辺で調査を実施した。また、中西嘉宏はメーソットで開催されたthe 47th Southeast Asia Seminar on “Health, Border, and Marginality: Toward Transdisciplinarity?”に主催者側として参加した。その際にメーソットの状況について情報収集を行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍も落ち着き、現地調査が可能となっている。ミャンマーでの政情不安があるために同国への渡航は難しいものの、国境周辺での調査は大幅に進んでいる。とりわけ、岡野と佐々木はメーソットで共同で現地調査を行った。互いの専門性を生かした調査を実施したことから、多角的な調査が可能となった。また、本研究プロジェクトに関わる研究者たちは本プロジェクトの始動以前からミャンマー情勢に関する研究に取り組んでいるため同プロジェクトの成果も比較的早い段階で公開できている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後の調査は二つに分かれる。第一に、変化する情勢を追い続けることである。本研究テーマはミャンマー内戦という現在進行形の事象を対象としている。ゆえに変わりゆく情勢を常に追い続けるという必要がある。各研究分担者はそれぞれの担当地域を中心に、ミャンマー情勢を追い続ける。第二に、過去を精査するという作業である。政治的な事件は過去からの影響を受けながら進行する。ゆえに現在進行形のミャンマー内戦を理解するためには過去を踏まえる必要がある。例えば、佐々木は現在、カイン州で進行している状況を理解するためにはクーデター前における「カレン民族同盟」(Karen National Union: KNU)の組織内ポリティクスを理解する必要があるとする。このように現在進行のミャンマー内戦を理解するために過去を掘り下げるという作業も進行する。
|
Report
(1 results)
Research Products
(14 results)