Project/Area Number |
23K28332
|
Project/Area Number (Other) |
23H03642 (2023)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80020:Tourism studies-related
|
Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
鎌田 裕美 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 教授 (00456287)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上原 渉 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 教授 (30515060)
金 春姫 成城大学, 経済学部, 教授 (60456283)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
|
Budget Amount *help |
¥16,120,000 (Direct Cost: ¥12,400,000、Indirect Cost: ¥3,720,000)
Fiscal Year 2027: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2026: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | リピーター / 観光客 / ノベルティ・シーキング / 再訪意向 / 顧客エンゲージメント |
Outline of Research at the Start |
本研究は、観光のリピーター全般を対象とし、動機に基づくリピーターの定義およびリピート動機の尺度開発を行い、リピート行動の普遍的なモデル化を図る。課題は、Ⅰ)リピーターは国や地域の単位で異なること、しかし国、地域等の単位を定めればいいわけではなく、Ⅱ)何を求めているのかが重要であること、同じ観光地でもリピート動機が異なることである。また、旅行後の顧客エンゲージメント(CE)が高く他者の訪問意向に影響を与える訪問客を明らかにすることで、旅行後のCEを高めるよう訪問客とコミュニケーションを図り、新規客や別のリピーターを増やせる可能性もある。以上の課題について調査分析を行い、モデル化を図る。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、同じ観光地への訪問を繰り返す観光客(観光リピーター)について「観光におけるリピート動機は何か」という問いのもと、リピート動機に基づくリピーターの定義を行い、リピーター行動の普遍的なモデル化を図ることを目的とする。既存のリピーター研究ではリピートを行動で定義しており、リピートの動機が明確ではない。リピート動機に基づくリピーターの定義と普遍的なモデルの提示(学術的貢献)、観光地におけるリピーター集客戦略に示唆を提供(実務的貢献)し、観光のリピーター研究に貢献する。なお、研究代表者のこれまでの研究(若手研究B、基盤研究C)の成果も本研究で引き継ぎ、発展させる。 リピーター研究の課題は、Ⅰ)リピーターは国や地域の単位で異なること、しかし国、地域等の単位を定めればいいわけではなく、Ⅱ)何を求めているのかが重要であること、同じ観光地でもリピート動機が異なることである。また、旅行後の顧客エンゲージメント(CE)が高く他者の訪問意向に影響を与える訪問客を明らかにすることで、旅行後のCEを高めるよう訪問客とコミュニケーションを図り、新規客や別のリピーターを増やせる可能性もある。以上の課題について調査分析を行い、モデル化を図る。 2023年度は、第一に、タイと台湾、日本の観光リピーターにインタビューし、リピートの動機や行動を把握した。これまでの研究と同様に季節やメンバーが異なるとリピートではないと考えることが確認された。また満足度よりも心残りがリピート要因となることが窺えた。第二に、観光リピーターを対象にした先行研究のシステマティックレビューを行い、リピーターの動機や行動について尺度や内容を把握した。また、成果については、日本マーケティング・サイエンス学会で発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、おおむね計画通りに進められた。具体的には、次の2点を計画、行った、1)タイおよび台湾、日本の観光リピーターにインタビュー調査を実施した。2)観光リピーターに関する先行研究のレビューを行った。2023年度の成果は日本マーケティング・サイエンス学会で発表した。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年度以降は欧州の観光リピーターを対象にインタビューを実施予定である。欧州はアジア同様に隣国が近くリピートしやすい環境であり、2023年度の調査結果との比較対象に適すると判断した。インタビュー調査を重ねて観光リピーターの動機や行動の要因を探り、調査結果からリピート動機の尺度を開発して普遍的なモデル構築を検討する。インタビュー調査は、直接現地に赴いて行うことを基本とする。この理由は、観光中は相手に負担になること、高揚した状態では正確なデータが得にくいためである。なお、オンラインでのインタビュー調査も検討する。 またリピーターを対象にした先行研究をレビューし、動機やモデルを整理する。先行研究レビューは、2023年度に開始したシステマティックレビューを継続し、観光のリピート行動について消費者行動分野で研究蓄積のある習慣的な反復購買とロイヤルティの関係に関する先行研究をレビューし観光の文脈で整理する。調査およびレビューからリピート動機の尺度開発を試み、CEの把握とともに観光のリピート行動のモデル化につなげる。 研究成果は、随時、国内外の学会で発表し、国際ジャーナルへの論文投稿をする。2024年度は国際学会での発表が決定している。 引き続き、代表者、分担者2名、協力者2名(タイ・台湾の研究者)で、定期的にミーティングを行い進める。
|