Project/Area Number |
23K28338
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Project/Area Number (Other) |
23H03649 (2023)
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80020:Tourism studies-related
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
伊藤 篤 中央大学, 経済学部, 教授 (80500074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 美恵 宇都宮大学, データサイエンス経営学部, 教授 (00344903)
上田 一貴 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任研究員 (10403594)
平松 裕子 中央大学, 経済学部, 特任教授 (30649629)
原田 康也 早稲田大学, 法学学術院, 教授 (80189711)
長谷川 まどか 宇都宮大学, 工学部, 教授 (80322014)
森下 美和 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 准教授 (90512286)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥18,460,000 (Direct Cost: ¥14,200,000、Indirect Cost: ¥4,260,000)
Fiscal Year 2027: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2026: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
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Keywords | 観光支援 / 森林浴 / デフォルトモードネットワーク / いやし効果 / ヘルスツーリズム / マインドワンダリング |
Outline of Research at the Start |
After コロナ、With コロナの時代の健康志向を受け、森林浴の癒やし効果を 解明し、観光客に森林浴に関する観光情報を効果的に提供する新 たな枠組みを作る。ここでは、森林浴とは、森・滝・川などの自然環境を含む森林地帯の散策や休憩のこととする。「森林浴の効果とは具体的 に何で、癒やし効果は、何によってもたらされるのか」、「癒やし効果に関する観光情報を最適な形で提示するにはどうしたら良い か」とい う疑問を解明し、癒やし効果をもたら す要素を解明し、これを利用して、癒やし効果がありそうな場所を探す手法についても検討する。これ らの研究成果を日光戦場ヶ原案内アプリに組み込み、森林浴の有効性を評価する。
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Outline of Annual Research Achievements |
森林浴の効果測定については、戦場ヶ原における脳波データの収集/分析を行い、位置情報と関連付けた癒やし効果のある場所の分析、ならびに、マインドワンダリング効果の測定を実施した。この結果、森林浴により、マインドワンダリングが引き起こされていることを示すデータを得ることができた。この成果は、2024年7月に開催されるAHFE 2024 International ConferenceのNeuroscience of Creativityのセッションににて発表する予定である(論文タイトル:Effect of forest bathing for mindwandering)。このほか、2023年度の成果をベースに、日本認知科学会大会2024にて、オーガナイズドセッション(異文化接触状況における食と文化:固有性・共通性・翻訳可能性・翻訳不可能性を考える)を企画し、採択された。 森林浴の情報提供モデルの構築については、これまでに開発した、行動心理学におけるプロスペクト理論を応用した情報配信モデルのアプリへの組み込み試験を実施した。 森林浴の有効性の評価とシステム開発については、簡易脳波センサを2電極型に改良し、右脳と左脳の脳波を区別することで、より詳細な脳波の分析を行うことを意図し、そのための装置設計を行った。また、Bluetooth Low Energyを利用したデータ伝送試験を実施し、2センサからの情報を1つのデバイスで同時に受信できることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度の成果は、2024年7月に開催されるAHFE 2024 International Conference(論文タイトル:Effect of forest bathing for mindwandering)の論文、日本認知科学会大会2024のオーガナイズドセッション(異文化接触状況における食と文化:固有性・共通性・翻訳可能性・翻訳不可能性を考える)企画としてまとめた。また、アプリ開発、脳波センサ改良も予定通り進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
森林浴の効果測定:2024年度は、前年度のデータに基づき、戦場ヶ原における、森林浴癒やし効果地点MAPを構築し、戦場ヶ原案内アプ リに組み込む。また、マインドワンダリングの効果測定を行う。 森林浴の情報提供モデルの構築:2024年度は、情報提供の優先度の重み付けを行うプロスペクト理論の情報価値の計算方式の最適化を行う。 森林浴の有効性の評価とシステム開発:2024ー2027年度は、アプリ開発/実証実験/データ分析、アプリ改良というPDCAサイクルをまわし、 アプリの安定化を実施する。また、現在は、戦場ヶ原木道、小田代原を対象とした案内情報を提示しているが、湯滝方面にもエリアを拡大する。
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