Project/Area Number |
23K28366
|
Project/Area Number (Other) |
23H03677 (2023)
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Multi-year Fund (2024) Single-year Grants (2023) |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90010:Design-related
|
Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
久保田 善明 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 教授 (60544955)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 恒明 法政大学, デザイン工学部, 教授 (40323513)
二井 昭佳 国士舘大学, 理工学部, 教授 (40459011)
王 永成 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 助教 (50894515)
山口 敬太 京都大学, 地球環境学堂, 准教授 (80565531)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
|
Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2023: ¥8,190,000 (Direct Cost: ¥6,300,000、Indirect Cost: ¥1,890,000)
|
Keywords | 設計競技方式 / 都市デザイン / デザインマネジメント |
Outline of Research at the Start |
わが国の都市デザイン分野(主に土木,造園,都市・地域計画等)において,デザインの質に競争性が十分導入されてこなかったことは,魅力ある公共空間の創造と価値の最大化を目指す上で大きな障害となってきた.一方,応募者らによる近年の実践的取組みが奏功し,僅かながらも風穴が開きつつあり,今後さらに研究を進め,設計競技方式を都市デザインマネジメントの有力な一手法として確立する必要がある.本研究は,そのために必要となる学術研究を理論と実践の両面より実施する.
|
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】設計競技方式を都市デザインマネジメント手法のひとつに位置づけ、理論と実践の両面から研究を行い、その戦略的マネジメントの体系を構築することを目的とする。 【研究実績】テーマA(各国法制度の国際比較分析):EUの公共調達情報サイトTED(Tenders Electronic Dairy)や英国の同様のサイトFind a TenderやContracts Finderを用いて情報収集を行い、データ分析により概略の傾向を把握した。また、EU諸国(ドイツ、イタリア、ポーランド、スペイン、オランダ)及び英国の法制度について調査を実施した。EU諸国については公共調達指令(Directive 2014/24/EU)が共通ルールとして存在しており、その下で各国の制度が運用されている。一方、英国はBrexit後、EUの公共調達指令に則した公共契約規則2015(Public Contracts Regulations 2015)に従って公共調達が実施されている。設計競技については、英国はEU諸国に比べて民間の発注者支援コンサルタントの裁量に委ねられる部分がかなり大きいことが明らかとなった。 テーマB(国内外の先行事例分析):ドイツのノイ・ホーエンシェーンハウゼン(Neu-Hohenschonhausen)都市センターの再開発事業、及びブレーメン州のウェーザー橋、イギリスのNew Academic Building on the Victoria Site等の各事例について調査を実施した。 テーマC(国内課題分析「モデル事業」による検討):公共調達情報サイトNJSSより2018年以降に国内で実施された公共事業の設計業務のプロポーザルについて幅広く情報収集を行った。現在も継続して分析を行っている。 テーマD(都市デザインマネジメント手法の体系構築):A~Cの情報収集及び分析結果をもとに検討を実施ている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
テーマA(各国法制度の国際比較分析):EU諸国(ドイツ、イタリア、ポーランド、スペイン、オランダ)及び英国の法制度について調査した。欧州に関しては、既往の研究も含めるとかなり情報を集めることができたものと考えている。今後、これらのとりまとめとアウトプットを進めていく予定である。 テーマB(国内外の先行事例分析):ドイツのノイ・ホーエンシェーンハウゼン(Neu-Hohenschonhausen)都市センターの再開発事業、ブレーメン州のウェーザー橋、イギリスのNew Academic Building on the Victoria Site等の事例について調査・分析を実施した。 テーマC(国内課題分析・「モデル事業」による検討):公共調達情報サイトNJSSより2018年以降に国内で実施された公共事業の設計業務のプロポーザルについて網羅的に情報収集を行った。現在、その内容について分析中である。 テーマD(都市デザインマネジメント手法の体系構築):A~Cの情報収集及び分析結果をもとに体系構築の検討中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
テーマA(各国法制度の国際比較分析):昨年度のEUや英国等の調査に続き、今年度は米国の法制度やガイドラインの分析を実施する。 テーマB(国内外の先行事例分析):昨年度のEUや英国等の事例分析に続き、今年度は米国の先行事例分析を実施する。 テーマC(国会課題分析・「モデル事業」による検討):神戸市を対象に設計競技事例の事後検証と評価及び都市デザイン戦略としての設計競技の位置づけ等について明らかにする。 テーマD(都市デザインマネジメント手法の体系構築):今年度はシンポジウムの開催及び動画配信を予定している。
|