Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
細胞表面に突出している一次繊毛の形成・機能異常に起因する遺伝性疾患は繊毛病と呼ばれる。一次繊毛は細胞周期や力学環境によって長さが変化することが知られているが、その詳細は不明である。また、一次繊毛は単離できる細長い生体膜構造体として細胞工学応用が期待される。本研究課題では、一次繊毛欠損を伴う細胞病態モデルの開発に資することを目的として細胞周期制御および力学環境負荷により一次繊毛の形成を制御する技術を確立する、さらに、免疫系や神経系などにおける細胞間コミュニケーションの仕組みを理解する細胞モデルを開発することを目的として単離一次繊毛を細胞間を接続するトンネルナノチューブとして利用することを目指す。