Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
生体組織の柔軟化と形状調整を実現する独自手法により、線維症に対する治療効果を動物実験により検証する。線維症は、コラーゲン線維の異常な蓄積により臓器が弾性を失い、機能が低下する疾患群である。申請者は、熱と牽引により生体中のコラーゲン線維を軟化させ、組織の伸長を可能にする技術を開発した。この技術が線維症治療に対して有効であることを示すために、線維症の一種である良性食道狭窄を対象疾患と定めた。これまで動物組織による基礎的な検討は完了した。本課題では、豚の良性食道狭窄モデルを作成し、加熱と牽引を行うバルーンカテーテルを作成することで、本疾患に対する治療の有効性と安全性を検証する。