Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
ナス科植物はジャガイモ、トマト、ピーマンなど、主要作物を多く含む植物群である。しかし、病原菌の感染による損失は甚大であり、抵抗性を向上した品種の育種が求められている。その有効な手段として、抗菌物質を多く生産する品種の利用が挙げられるが、ナス科植物での生合成機構は殆ど明らかになっていない。 本研究は、1)ジャガイモ/トマトの抗菌物質であるリシチンの生合成酵素遺伝子群の特定、2)ナス科の新規抗菌物質の精製と構造決定、3)ナス科植物の抗菌物質生合成系の進化過程の解明、という3つの目標を持って取り組み、「耐病性の高いナス科植物の育種に資する基盤的な情報を提供」して農学に貢献することを目指す。