Project/Area Number |
23KF0259
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 外国 |
Review Section |
Basic Section 17040:Solid earth sciences-related
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
片山 郁夫 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 教授 (10448235)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JAYAWICKRAMA ERANGA 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2023-11-15 – 2025-03-31
|
Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2025: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
|
Keywords | 断層ダメージゾーン / 地震波速度 / 摩擦実験 / スティックスリップ |
Outline of Research at the Start |
地震は断層への応力集中によって発生するが,応力の蓄積過程の中でクラックの閉鎖により地震波速度が変化することが予測される。本研究では,摩擦実験中に地震波速度を連続的に測定することでクラックの密度状態変化から断層運動の起こるタイミングを検証する。スティックスリップのような地震性すべりのなかで地震波速度の変化を検出することがきれば,地震の発生予測や切迫度の評価につながることが期待され,社会的な意義も大きい研究内容といえる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
地震は断層への応力集中によって発生するが,応力の蓄積過程の中でクラックの閉鎖により地震波速度が変化することが予測される。本年度は,摩擦実験中に地震波速度を連続的に測定するシステムの立ち上げを中心に行った。自動波形解析システム(M-16441 Digilent社製) の導入により,1Hzのサンプリングレートで波形を自動で収録することが可能となった。また,地震波速度の変化を摩擦実験中に調べるために,クラックを多く含む試料を準備した。試料は常圧炉で熱処理(600℃)を行うことで,クラック密度の増加により地震波速度が大きく低下することを確認した。これらの試料の整形を平面研削盤を用いて行い,摩擦面の平行度が0.01mm以内に収まるよう試料を準備した。このような試料では,摩擦実験による応力負荷および徐荷によって既存のクラックが閉鎖していくことが期待される。今後は,スティックスリップのような地震性すべりのなかで地震波速度の変化があるかを検証する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自動波形解析システムの導入により,摩擦実験中の地震波速度の連続測定が可能となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は,これまでに立ち上げだ自動波形収録システムを用い,摩擦実験中の地震波速度の連続測定を実施する。スティックスリップのような地震性すべりのなかで地震波速度の変化を検出することがきれば,地震の発生予測や切迫度の評価につながることが期待される。
|