Project/Area Number |
23KJ0100
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 国内 |
Review Section |
Basic Section 15020:Experimental studies related to particle-, nuclear-, cosmic ray and astro-physics
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
奥山 和樹 東北大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2023-04-25 – 2024-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2024: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ハイペロン生成反応 / ラムダ粒子 |
Outline of Research at the Start |
申請者はΛ粒子をプローブとして原子核内部から原子核の「形」に迫る実験を計画しています. 申請者の研究グループでは,米国JLabにおいて高強度電子線を用いてハイペロンおよびハイパー核を生成して実験を行っています.特に現在実験実施を計画しているのが,27Al標的を用いて(e,e’K+)反応により27ΛMgハイパー核を生成し,27ΛMgハイパー核の質量分光を行うことです.このとき,コア核である26Mgが 3軸非対称変形していた場合には,そのとき特有のエネルギー準位分裂が観測できます.その分裂したエネルギー準位を精密測定することによって、3軸非対称変形していることを実験的に示すことができます.
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Outline of Annual Research Achievements |
私は3軸非対称変形が示唆されている26MgにΛ粒子を加えた27ΛMgハイパー核の精密質量分光を米国JLabにおいて実施することによって、3軸非対称変形していた場合に見られる特徴的なエネルギー準位分裂を観測することを目的として研究を進めてきた。先行研究の理論計算によれば、数MeV程度のエネルギー準位分裂が現れるため、我々の1MeV以下の分解能をもってそれを観測することを計画している。一方で、こちらの実験準備を進める傍ら、私はDC2採用前から続けてJLab前回実験のデータ解析にも携わっており、上記のようなハイパー核を生成する反応の基礎であるΛ粒子の生成過程の研究を進めてきた。これを明らかにすることによって、次に27ΛMgハイパー核のエネルギー準位を測定する実験を行う際のハイパー核収量を見積もれるようになるため、最適な実験条件を探し効率的にデータ収集をすることができるようになる。採用期間の1年目に、私はまず申請課題である27ΛMgハイパー核の研究を遂行する上で必要となるΛ粒子を生成する過程の研究を優先的に進めてきた。2018年に我々の研究グループが行った前回実験のデータの解析により、従来、データがなかった前方、低Q2領域においてハイペロンであるΛ粒子とΣ0粒子の電子散乱による生成反応微分断面積をはじめて導出することに成功した。更にハイペロン生成反応の理論計算を行っている理論グループの協力を仰ぎ、その議論によって考察を深めることができた。また、これらの成果を論文にまとめPhysical Review Cに投稿し、現在査読中である。
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